2011年2月14日月曜日

よこはま国際フォーラムに行ってきました

先日、JICA横浜で開かれたよこはま国際フォーラムに参加してきました。

11、12日の2日間でしたが、11日は雪だったので、そのうち12日だけの参加。
しかし、前日から参加しておけばよかった!!と思うほどセミナーが充実していました。

神奈川県にある様々な国際団体が参加して開かれるこのイベント。

11日はもっと人が多かったようですが、12日も部屋は満員でした。

この日参加したのは、

『援助する前に考えよう』と題した、地球の木さん主催の、ワークショップ。

架空の人物、アイコさんが"ネパールの村ではお金が足りないので寄付してください"

といったら、あなたは寄付しますか?

という質問から始まり、計3つの質問に答えていくというもの。

(DEARという開発教育をやっている団体さんのテキスト使用)

6人ずつのグループに分かれて、意見を出し合いながらチームの答えを発表
するのですが、結構、まとまらない!

まず、状況がよく分からないよね・・・
アイコさんて何者?
使うお金はちゃんと適正に使われているの?

などなど、いざ、寄付するかどうか、と聞かれると、皆さん真剣です。

あと、最初はアイコさんの素性もわからなかったり、村もどういう村なのか
分からなかったりしますが、質問を追うごとにその条件、状況が足されて
いくと、
議論はさらにヒートアップ。

村のニーズに合っているか、きちんと村人の意見は聞いているのか?
活動はひとりよがりになっていないか?
将来的に継続していくのか?
お金だけでいいのか?依存体質を生む危険もあるのでは?

などなど。

2つめの、アイコさんの活動に賛成か、反対かという質問に対しては

気持ちは尊重したいけれども、やり方として合っているか?
というところが争点になりました。

結果、賛成派も反対派からも、
依存体質にならない、本当に村人のニーズに合った支援を考えてほしい

というところで意見はほぼ一致しました。

そこで、ここで
寄付するだけの『慈善援助』
技術を教える(魚のとり方)『技術型援助』
とも違う、

3つ目の考え方『参加型開発』というやり方について教えて頂きました。

どういうものか、簡単に説明すると、

開発される側の住民自身が、開発のプロセスに主体的に参加する開発のやり方のこと。

何とかしたい状況はあるけれど、主役はあくまでそこに住む住民達。
だから、住民自身が、やろう!って主体的に参加することが大切。
それが、結果、いい循環を続けていく上での重要なファクターになる。

なるほど〜援助にもそういう種類の援助があるのね!


最後にアイコさんにアドバイスするとしたら?という質問では、

継続的に活動するための工夫を!
村の状況をもっと良く知ること
誰のニーズなのか、をきちんと見極める
先進国のモノサシではなく、相手にとっての幸せを考えた上で
何が一番いいことなのか、考えてほしい。
などなど。

あと、既に活動している団体などとの横のつながりを持つこと
も大事なこと、という意見も。

すごく考えさせられました。

2時間のワークショップでしたが、
これには、実はまだまだ続きがあって、全部やりきるには
1日以上かかるとか。

開発教育、奥深い!引き続き勉強したいです。

前田

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